背骨のクッション(椎間板)は歳で壊れません。

「年齢だから」と言われたあなたへ。乾いているだけです。


「椎間板が潰れている」「年齢だから仕方ない」。
腰や首の不調で病院を受診した多くの人が、そう告げられてきました。
まるで“もう治らない”と言われたような気持ちになる言葉です。

しかし、私は明確に伝えたいのです。
椎間板は“年齢で壊れる”のではありません。
壊れているのではなく―― 乾いているだけ です。


■ 椎間板は血が通わない“無血管の組織”

背骨の間にある椎間板は、クッションの役割を持ちますが、
実は 血液が一切入らない特別な組織 です。

筋肉や皮膚とは異なり、椎間板には毛細血管すら通っていません。
つまり、血液から直接、栄養や水分を受け取ることができない構造なのです。

では、椎間板はどうやって潤いを保っているのか?
それは、体内を巡る水(組織液)のわずかな拡散だけを頼りに、生きている組織なのです。


■ ではなぜ潰れるのか? ――「水」が届かなくなるから

椎間板が変形したり潰れたりするのは、
摩耗ではなく 脱水 の結果です。

体の中心には、脳と脊髄を満たす 脳脊髄液 が流れています。
この体液の流れが滞ると、椎間板は水を受け取れなくなり、
少しずつ乾き、硬くなり、厚みを失っていきます。

加齢ではありません。
流れの問題です。


■ 毛細血管から染みる“異常な体液”が炎症を生む

通常、椎間板には血も炎症もありません。
ところが、体液の出口が詰まり、循環が乱れると、
周囲の毛細血管が伸びて椎間板内部へ侵入し始めます。

そのとき、血漿(血液が変化した体液)が椎間板に触れ、
身体は「異物が入った」と判断し、炎症が起こります。

これが本当の 椎間板変性の正体 です。
摩耗ではなく、“構造的な循環破綻” なのです。


■ 医療で語られなかった視点 ――「人は壊れていない」

私は臨床の中で、何度もこの事実を見てきました。

椎間板は壊れたのではなく、
潤いを失っていただけ です。

そして潤いは、
流れが戻れば、再び取り戻すことができます。

人は、壊れてはいません。
ただ―― 詰まっているだけ なのです。


■ 学びと敬意について

※本記事の内容は、CSFプラクティスにて宮野博隆先生から学んだ
 脳脊髄液調整法の中で、臨床を通じて私自身が感じた視点を含んでいます。
 医学的な背景は複数の文献・研究を参考にしておりますが、
 もし表現に誤りがございましたら、ご容赦いただけますと幸いです。


■ 結び:治らないと告げられた人へ

もしあなたが
「年齢だから仕方ない」と言われたことがあるのなら、
どうかその言葉を受け入れないでください。

椎間板は年齢で壊れません。
体液の流れを失った結果、乾いているだけです。


さんさん整骨院では、
その“流れ”をもう一度取り戻すための施術を行っています。

私は信じています。
人の体は壊れません。
治る力は、消えていません。